| 語句 | な |
| 意味 | あなた |
| 使用地区 | 道南、西沿岸地域(浜言葉) |
| 影響地区 | 東北(津軽) |
| 由来など | 古語の「汝(な)」がそのまま残った言葉だそうです。特にニシン漁とともに西沿岸地域に伝わったものと思われます。相手を指す「吾(わ)」とセットで使われることが多いようです。 |
| 語句 | ないち |
| 意味 | 本州・四国・九州、北海道以外の日本本土 |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | - |
| 由来など | 明治時代の北海道開拓の歴史に存在した「内地と外地」という行政上の区分に由来があります。そんなことから北海道民が本州などを「内地」と呼んだ時期がありました。現在では死語になっています。 |
| 語句 | ながまる |
| 意味 | 横になって体を休める、寝転がる |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 東北 |
| 由来など | 「長(なが)い」状態に「~まる(動詞をつくる接尾語」がつき、横になった様子をそのまま表現したとされています。 |
| 語句 | なげる |
| 意味 | 捨てる、処分する、(投げる) |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 東北 |
| 由来など | 東北弁がルーツで、関西弁の「ほうる(放る)」と同様に、手元から放り出す動作から「処分する等」の意味へ広がったとされています。ボールを遠くへ「投げる」という意味でもそのまま使うため、文脈で判断します。 |
| 語句 | なして |
| 意味 | どうして、なぜ |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 東北、他 |
| 由来など | 「何をして(どうして、なぜそうするのか)」という言葉が縮まって変化した言葉のようです。〔例〕「なして、来なかったの?」などと使います。 |
| 語句 | なずぎ(なづぎ) |
| 意味 | 額(ひたい)、おでこ |
| 使用地区 | 道南、西沿岸地域 |
| 影響地区 | 東北 |
| 由来など | 平安時代の漢和辞書である「和名類聚抄」に、漢語の「脳」が和名で「奈豆岐」と訳されて登場する古語が由来だそうです。時代が下るにつれて頭全体を指す言葉から頭の前面(おでこ)に変化し現代まで残ったのです。東北の方言にはこのような古い日本語がたくさん残っているんですね。 |
| 語句 | なまら |
| 意味 | 中途半端ではない、並大抵ではない、凄く |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 新潟 |
| 由来など | 「生半可(なまはんか)」に由来し、「なまはんかでない」が訛って江戸・明治以前に新潟の方言となったようで、これが北前船や移住者により北海道へ渡ったようです。1970~80年代にかけて北海道の若者の間で若者言葉として流行し、1990年代後半に大泉洋が全国ネットのTVで「なまら」を使い、本家である新潟へ逆輸入されたという経緯があるようです。 |
| 語句 | なも(なんも)〔使用例〕 |
| 意味 | 大丈夫、どういたしまして、ちっとも |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 東北 |
| 由来など | 「なにもない」の省略形です。明治の初期に日本各地からの移住者が、お互いを思いやる気質の中で「どういたしまして」のような優しい万能返事として広まったようです。素敵ですね。 |
| 語句 | なんたかんた |
| 意味 | どうしても、何としても |
| 使用地区 | 道南、道央圏 |
| 影響地区 | 東北 |
| 由来など | 標準語で「なんだかんだ、色々あるがとにかく全てやらなけれならない」を東北弁では中を省略して「なんたかんた、やんねばなんね」と強く表現したと思われます。この時濁点か消えていますが、その理由は次の通りと考えます。 濁点が消える(清音化する)現象には、東北弁特有の「音のルール」が深く関係しているようです。例えば「ん」の直後では「か行」や「た行」では濁音化が起きないのです。例えば「あたま」→「あだま」になりますが「あんこ」→「あんご」にはなりません。このことから、標準語の「なんだかんだ」が東北弁では「なんたかんた」になるのは自然ですね。 |
| 語句 | なんぼ |
| 意味 | いくら、いくつ、何歳 etc |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 東北、西日本 |
| 由来など | 古語(室町時代頃から使われていた)の「なにほど(何程)」が変化した言葉だそうです。 |
| 語句 | にんべ |
| 意味 | 歪んでいる、曲がっている、直角で無い |
| 使用地区 | 道南、西沿岸地方 |
| 影響地区 | - |
| 由来など | 工作物や建築物など物に関する歪みに対して使われます。これは直角でないと成り立たない大工さんや建具屋さん等が使った当時の言葉で、見習いに教えるときに等に「指矩(さしがね)」との対比に分かりやすい人偏(イ)を使って説明をしたと思われます。つまり、「にんべん(イ)」に由来する言葉として直角では無い様子からきたと考えます。なお、東北弁の「にんべ」は「二重まぶた」のことで、地域によっては「顔をしかめる」など「崩れた顔」や「苦しい顔」を表す言葉として知られていますが、北海道弁の「にんべ」とは意味合いが変わっているようです。 |
| 語句 | ぬくい(ぬくまる、ぬくめる) |
| 意味 | 温かい、暖かい |
| 使用地区 | 道南、西沿岸地区 |
| 影響地区 | 日本海側、西日本、東海等の広い地域 |
| 由来など | 古語の形容詞「ぬくし」だそうです。北海道だけで無く北陸や関西などの西日本で広く使われる共通の方言です。こうなると共通語と変わりませんね。 |
| 語句 | ぬったくる |
| 意味 | 塗りつぶす、塗りたくる |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 東北、本州各地、九州など |
| 由来など | 共通語の「塗りたくる」の転訛(音の変化)だそうです。全国各地に似た発音や形(ぬたくる・ぬったぐる等)が確認されており、開拓期に各地から伝わって北海道に定着した言葉なんですね。 |
| 語句 | ねっぱる |
| 意味 | くっつく、ねばつく、貼り付く |
| 使用地区 | 道南、西沿岸地域、十勝、中標津など |
| 影響地区 | 東北 |
| 由来など | 標準語の「ねばる」や「くっつく」が変化し「ねっぱる」になったと思われます。 |
| 語句 | ねまる |
| 意味 | 座る、楽な姿勢をとる |
| 使用地区 | 道南、西沿岸地域 |
| 影響地区 | 東北 |
| 由来など | 室町時代以前から使われていた古語の「ねまる」が由来だそうです。1603年発行の日葡辞書に掲載されており「じっと座る」「くつろいで休む」「(食べ物が)腐る」という複数の意味が記録されています。北前船の交易や東北からの移住者により「座る・楽な姿勢をとる」という意味で北海道に定着したようです。一方で「腐る」という意味は九州などに残ったとされているようです。 |
| 語句 | のたばる |
| 意味 | 腹ばいになって横になる、寝そべる |
| 使用地区 | 全道 |
| 影響地区 | 東北 |
| 由来など | 這う動作を表す古語の「のたる」に、広がり伸びる意味の「張る」が合わさって「のたる+張る」説が有力視されているそうです。 |
〒069
北海道江別市
・参考:北海道の方言紀行、やっぱり北海道だべさ etc
・影響地区は推定です