なもなも、どごにどごに |
【道南のある奥さん同士の会話】 Aさん「あら、奥さん、昨日はうちの子が大変ご馳走になりまして」 Bさん「なもなも」 Aさん「うちの子供ったら、おばさんはとっても料理が上手だって・・・」 Bさん「なーもなも」 Aさん「うちの子は”今度はうちでうんとご馳走して上げてよ”と言うんですよ」 Bさん「どごにどごに」 ------------------------------------------------- 最初の「なもなも」は(いいえ、どういたしまして。ご馳走だなんて大袈裟な そんな気遣いしないで下さい)という気持ちをにおわせている。 次の「なーもなも」は(私の料理が上手だなんてお恥ずかしい)と照れているのです。 そして「どごにどごに」は(どこにそんな事をする人がありますか。 いつもうちの子ばかりお世話になっているのに、一度くらいお呼び するのは当たり前の話。それなのにお返しなどする人がありますか) と強くお断わりしている。 この短い言葉の中に、こんなにも沢山の意味や気持ちが込められて いるのです。 素晴らしきかな方言! |
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